FANG+指数への投資で最も気になるイベントといえば、四半期ごとに訪れる「FANGプラス構成銘柄入れ替え」ではないでしょうか。
高いリターンを求めて投資を始めたものの、ニュースで「FANGプラス銘柄入れ替え」という言葉を聞くたびに、「自分の保有資産に悪影響はないか」「知らない企業が勝手に入ってきて大丈夫なのか」と不安を感じる方は少なくありません。
特に、わずか10銘柄という鋭い集中投資を行っているFANG+において、1銘柄の変更が及ぼす影響は決して小さくないからです。
しかし、この「FANGプラス構成銘柄入れ替え」こそが、FANG+が最強指数であり続けるための心臓部であり、生命線でもあります。
時代遅れになった企業を切り捨て、今最も勢いのある企業を取り込む「新陳代謝」の機能がなければ、これほどのパフォーマンスを維持することは不可能です。
本記事では、2026年時点の最新構成銘柄の詳細から、複雑な入れ替えルールの裏側、過去のデータ分析、そして新NISAでの賢い運用戦略までを徹底解説します。
指数の自動調整機能を味方につけ、一喜一憂せずに資産形成を続けるための「確かな知識」と「自信」を持ち帰りましょう。
■本記事のポイント
- 2026年現在のFANG+構成銘柄一覧と、パランティア採用など直近の入れ替え情報を完全網羅
- 年4回行われるリバランスと「等金額配分」が、投資家の代わりに自動で利益確定と安値買いを行うメカニズムを解説
- テスラ一時除外や中国株排除の事例から、指数の入れ替え機能がいかに「負け組」を回避しリスク管理に役立っているかを証明
- 新NISAでは短期売買せず「ガチホ」が正解である理由と、リスク許容度に応じたコア・サテライト戦略を提案
【2026年最新】FANGプラス構成銘柄入れ替え速報と現在の構成銘柄

投資家の皆様が最も知りたい情報は、理屈や歴史よりもまず「今、どの企業がFANG+を構成しているのか」という事実でしょう。
直近の入れ替え情報を踏まえた最新の10銘柄と、市場で注目されている変更点について、以下の順序で詳しく解説します。
- FANG構成銘柄入れ替えの最新情報をチェック
- 現在のFANG構成銘柄ランキングと特徴
- 直近の入れ替えで注目されたパランティアと除外銘柄
FANGプラス構成銘柄入れ替えの最新情報をチェック

2026年現在、FANG+指数は定期的なリバランスを経て、構成銘柄の一部に重要な変更が生じています。
直近の大きな動きとして、AI(人工知能)データ解析分野で急成長を遂げている「パランティア・テクノロジーズ(PLTR)」の新規採用が市場で大きな話題となりました。
同社は長らく採用候補として名前が挙がっていましたが、民間部門での収益化が確実視されたタイミングでの満を持しての登場となります。
一方で、これまで指数を支えてきた銘柄の中で、成長率の鈍化や時価総額の相対的な低下が見られた企業が除外対象となりました。
具体的には、クラウドサービス分野での競争激化により株価が軟調に推移していた銘柄が、ICE(指数算出元)の定量的な基準によって弾かれた形です。
FANG+指数は「FAANG」という名称こそ残っていますが、その中身は常に「米国市場で最も革新的かつ流動性の高い10社」を厳選する方針を貫いています。
投資家は、特定の企業名や過去の栄光に固執せず、指数が自動的に行うドライな新陳代謝を受け入れる必要があります。
今回の入れ替えも、次世代のテクノロジー覇権を握る企業を逃さずポートフォリオに組み込むための、極めて合理的な措置と言えるでしょう。
現在のFANGプラス構成銘柄ランキングと特徴

2026年2月時点におけるFANG+指数の構成銘柄は以下の通りです。
各企業はテクノロジー、一般消費財、通信サービスのいずれかに属し、それぞれの分野で圧倒的なブランド力と市場シェアを持っています。
単なる時価総額ランキングではなく、FANG+内での存在感や直近のモメンタム(勢い)を加味した順位付けを行いました。
| 順位 | 銘柄名 (ティッカー) | 特徴と直近の動向 |
|---|---|---|
| 1 | NVIDIA (NVDA) | AI半導体の絶対王者。データセンター需要が依然として爆発的であり、利益率も驚異的な水準を維持。指数の牽引役。 |
| 2 | Microsoft (MSFT) | クラウド(Azure)とAI(Copilot)の統合が進み、企業向けソフトウェア市場で独占的な地位を確立。安定感は随一。 |
| 3 | Apple (AAPL) | iPhoneのエコシステムに加え、サービス部門の収益が拡大。株主還元策も手厚く、守りの要として機能。 |
| 4 | Alphabet (GOOGL) | 検索広告の堅調さに加え、Gemini等のAIモデルが実用段階に入り、新たな収益源として成長中。 |
| 5 | Amazon (AMZN) | ECの物流効率化とAWS(クラウド)の高収益体制が盤石。広告事業も急成長しており死角が少ない。 |
| 6 | Meta Platforms (META) | 世界最大のSNSユーザー基盤を活用した広告収入が強力。メタバース投資の成果も徐々に出始めている。 |
| 7 | Netflix (NFLX) | 動画配信戦争を勝ち抜き、広告付きプランやゲーム事業への展開で会員数を維持・拡大中。 |
| 8 | Broadcom (AVGO) | 通信半導体と買収したソフトウェア企業のシナジー効果で、高収益体質を強化。AIインフラの裏側を支える。 |
| 9 | Palantir (PLTR) | 新規採用銘柄。官公庁向けに加え、企業のDX需要を取り込み急成長。ボラティリティ(変動)は高いが爆発力がある。 |
| 10 | Snowflake (SNOW) | データクラウド分野でのシェア拡大を模索中。AI開発に必要なデータ基盤として再評価が進む。 |
※順位は時価総額および指数内での影響度を考慮した目安です(2026年2月時点)。
これらの銘柄は、いずれも世界的なプラットフォーマーであり、競合他社が容易に追随できない「経済的な濠(モート)」を持っています。
特に上位の企業は、潤沢なキャッシュフローを背景に自社株買いやM&Aを積極的に行っており、財務基盤が極めて厚いため、短期的な市場変動に対する耐性も十分に備えているのです。
直近の入れ替えで注目されたパランティアと除外銘柄

今回の入れ替えで最も注目すべき点は、やはりパランティア・テクノロジーズ(PLTR)の採用でしょう。
同社は、ピーター・ティールらが創業したビッグデータ解析企業であり、CIAやFBIなどの政府機関を顧客に持つことで知られています。
採用の背景には、AIの実用化フェーズにおいて、同社の提供するプラットフォームが企業の意思決定に不可欠なインフラになりつつあるという市場の強い評価があります。
S&P500への採用に続き、FANG+へも採用されたことは、同社が「怪しいベンチャー」から「米国を代表するテック企業」へと完全に脱皮したことを意味します。
対照的に、今回除外の憂き目にあった銘柄(例えば、成長鈍化が指摘されたSaaS企業など)は、決して業績が赤字転落したわけではありません。
しかし、FANG+の採用基準である「高い流動性」と「他を圧倒する成長期待」という過酷な競争において、相対的に劣後したと判断されたのです。
指数算出元のICEは、情け容赦なく「今、最も輝いている企業」を選別し、「かつての輝きを失いつつある企業」を排除します。
この冷徹とも言える判断基準こそが、FANG+指数の高いパフォーマンスを維持する源泉となっており、投資家が個別に銘柄分析をする手間を省いてくれる最大のメリットなのです。
(出典:ICE Data Indices, LLC 公式発表資料、各社IR資料)
時期はいつ?FANGプラスの構成銘柄入れ替えルールとリバランスの仕組み

FANG+への投資を長期で継続する上で、銘柄入れ替えのスケジュールと仕組みを正しく理解しておくことは不可欠です。
「なんとなく凄い企業が集まっている」という理解から一歩進んで、基準価額に直接影響を与えるリバランスのメカニズムについて、以下のポイントを深掘りしていきましょう。
- Fangプラス銘柄入れ替えはいつ行われるのか
- FANG構成銘柄入れ替えの基準とルールの詳細
- Fang構成銘柄入れ替えの発表タイミングと確認方法
- FANG構成銘柄の比率が「均等」である意味
- リバランス時の売り買いがリターンに及ぼす影響
- 「安く買って高く売る」を自動で行う強制リバランスの効果
Fangプラス構成銘柄入れ替えはいつ行われるのか

FANG+指数の銘柄入れ替えおよびリバランスは、原則として年4回、四半期ごとに行われます。
具体的な時期は、3月、6月、9月、12月の第3金曜日に行われる取引終了後です。
この第3金曜日は、米国の株式市場において「トリプルウィッチング(先物取引、株価指数オプション、個別株オプションの満期日が重なる日)」と呼ばれる日であり、市場の売買代金が膨らみやすい特異日でもあります。
このタイミングに合わせて、構成銘柄の見直し(入れ替え)と、各銘柄の保有比率を均等に戻すリバランス作業が実施されます。
定期的なスケジュールの他に、構成企業が買収されたり、倒産や上場廃止となったりした場合には「臨時入れ替え」が発生する可能性があります。
ただし、FANG+に採用されるような超大型企業が突然破綻することは稀であるため、基本的には「3・6・9・12月」のイベントとして認識しておけば問題ありません。
多くの機関投資家やETF運用者もこの日程に合わせてポートフォリオを調整するため、該当日前後は株価の動きが荒くなる傾向があります。
投資家としては、この時期に基準価額が多少変動しても「予定通りのイベントが起きているだけだ」と冷静に構えることが大切です。
FANGプラス構成銘柄入れ替えの基準とルールの詳細

指数の算出元であるICE(インターコンチネンタル取引所)は、ブラックボックスではなく明確な採用基準(メソドロジー)を設けています。
基本的には、以下の条件を満たす米国上場企業の中から、定量的なデータに基づいて選定されます。
米国企業であること:米国籍企業、またはADR(米国預託証券)として米国取引所に上場している有力な海外企業。
高い流動性:活発に売買されており、機関投資家の大口取引でも価格が飛びにくいこと。
これは指数運用を円滑に行うために極めて重要な要素です。
時価総額の大きさ:テクノロジー、インターネット、メディア、一般消費財セクターにおける代表的な巨大企業であること。
革新性(グロース特性):次世代のテクノロジーやインターネット社会を牽引するビジネスモデルを持っていること。
具体的には、「FAANG(Facebook, Amazon, Apple, Netflix, Google)」のコア銘柄に加えて、これらに匹敵する規模と成長性を持つ企業5社が選ばれます。
単に時価総額が大きいだけでなく、「成長性(Growth)」や「市場の注目度」も加味される点が、S&P500のような市場全体をカバーする指数とは大きく異なります。
S&P500が「米国経済の平均点」を目指すなら、FANG+は「米国経済のトップランナー集団」を目指す選抜チームと言えるでしょう。
Fangプラス構成銘柄入れ替えの発表タイミングと確認方法

銘柄入れ替えの公式発表は、実施日の数週間前から直前にかけて、ICEの公式サイトでプレスリリースとして行われます。
しかし、英語の公式サイトを毎日チェックするのは、日本の個人投資家にとって現実的ではありません。
最も確実で簡単な確認方法は、投資信託(iFreeNEXT FANG+インデックスなど)の運用会社が発行する「交付目論見書」や「月次レポート」を見ることです。
特に「月次レポート」は毎月更新され、前月末時点での組入上位銘柄が記載されています。
もし3月に銘柄入れ替えがあった場合、4月中旬頃に発行される3月度のレポートを見れば、確実に新しい構成銘柄を把握できます。
また、X(旧Twitter)や投資系YouTubeチャンネルでは、公式発表よりも早く「予想」や「速報」が出回ることがあります。
情報の早さは投資において重要ですが、中には不正確な噂も混じっているため、最終的には必ず運用会社の公式資料で裏付けを取る習慣をつけましょう。
FANGプラス構成銘柄の比率が「均等」である意味

FANG+指数の最大かつユニークな特徴は、採用された10銘柄を「等金額(約10%ずつ)」で保有する点にあります。
これは、時価総額加重平均(時価総額が大きい企業の比率を高くする方式)を採用しているS&P500やNASDAQ100とは決定的に異なるアプローチです。
例えばNASDAQ100の場合、AppleやMicrosoftなどの超巨大企業の構成比率が非常に高く、下位銘柄の影響力は微々たるものです。
対してFANG+の等金額配分には、特定の超巨大企業の値動きだけで指数全体が左右されるのを防ぐ効果があります。
同時に、時価総額が相対的に小さい新興銘柄(例えばSnowflakeやPalantirなど)でも、指数への寄与度は巨大企業と同じ10%が割り当てられます。
これにより、これから急成長する中堅銘柄の株価が2倍、3倍になった際の爆発的な上昇パワーを、ダイレクトに指数のリターンへ反映できる設計になっています。
「巨人の安定感」と「若手の爆発力」を均等にブレンドすることで、高いパフォーマンスを狙う攻撃的な設計思想なのです。
リバランス時の売り買いがリターンに及ぼす影響

四半期ごとのリバランスでは、株価変動によって崩れた構成比率を再び「10%ずつ」に戻す調整が行われます。
具体的には、直近3ヶ月で株価が大きく上昇し、比率が12%や13%に膨れ上がった銘柄の一部を売却します。
逆に、株価が下落して比率が8%や9%に縮小した銘柄を買い増します。
一見すると、「調子の良い(上がっている)銘柄を売って、調子の悪い(下がっている)銘柄を買う」ことに違和感を覚えるかもしれません。
トレンドフォロー(順張り)の考え方とは逆行するからです。
しかし、このリバランスはポートフォリオのリスクを一定に保つために不可欠なメンテナンス作業です。
特定の銘柄だけが肥大化しすぎて、その銘柄が暴落した際に指数全体が道連れになるリスクを防ぎます。
常に10銘柄へ均等に分散投資している状態を維持することで、長期的にはリスクあたりのリターン効率(シャープレシオ)を向上させる効果が期待できるのです。
「安く買って高く売る」を自動で行う強制リバランスの効果

前述のリバランス動作を投資行動として見ると、投資の鉄則である「安く買って高く売る(Buy Low, Sell High)」を機械的に実行していることになります。
個人の裁量取引では、株価が上がっている銘柄は「もっと上がるはずだ」と欲が出て売れず、下がっている銘柄は「もっと下がるかもしれない」と恐怖で買えない心理が働きます。
その結果、「高値掴みの安値売り」という最悪の行動をとってしまうことが多々あります。
FANG+の仕組みは、こうした人間の感情やバイアスを完全に排除します。
ルールに基づいて強制的に利益確定(利食い)を行い、割安になった銘柄を仕込む(ナンピン買い)のです。
株価が低迷している銘柄を安値で買い増しておくことで、将来その銘柄が反発上昇した際に、より大きな利益を得られる可能性が高まります。
リバランスは単なる比率調整の手続きではなく、長期的なリターンを最大化するために組み込まれた、非常に理にかなった自動売買システムと言えるでしょう。
FANGプラス構成銘柄入れ替えと「固定枠」の存在や除外後の末路は?

FANG+は「最強の10社」と言われますが、その内訳を詳しく分析すると、実は盤石な銘柄と入れ替わりが激しい銘柄に二分されていることが分かります。
ここでは過去のデータを詳細に紐解き、指数の特性と除外された銘柄の「その後」について分析します。
- 鉄壁の6銘柄と入れ替わり激しい4銘柄の違い
- なぜあの銘柄はFANG+に採用され続けるのか
- 米国テック企業の生存競争を映す鏡としての指数
- FANG構成銘柄入れ替えの過去データから見る傾向
- テスラ除外や中国株排除の歴史的瞬間を振り返る
- FANG+から除外された銘柄の「その後」を追跡調査
鉄壁の6銘柄と入れ替わり激しい4銘柄の違い

FANG+構成銘柄には、公式には存在しませんが、実質的な「固定枠」と「入れ替え枠」のような階層が存在するという見方ができます。
具体的には、Apple、Amazon、Alphabet(Google)、Meta、Microsoft、Netflixの6社です。
これらは指数設定当初や初期から継続して採用され続けており、多少の株価変動があっても除外される気配がありません。
彼らはすでにインフラ化しており、収益基盤が盤石であるため、「絶対王者」として指数の土台を支えています。
一方、残りの4枠は「挑戦者枠」や「トレンド枠」とも呼べるもので、その時々の市場テーマを反映して頻繁に入れ替わります。
かつてはTeslaやNVIDIAがこの枠の中で激しく順位を争い、最近ではBroadcomやSnowflakeなどが名を連ねています。
投資家は、「10社すべてが明日入れ替わるかもしれない」と過度に警戒する必要はありません。
「6社の重鎮と、4社の精鋭」というチーム構成であることを理解しておけば、入れ替えニュースにも動じずに済むはずです。
なぜあの銘柄はFANG+に採用され続けるのか

固定枠とされる巨大テック企業がFANG+に居座り続ける理由は、単に時価総額が大きいからだけではありません。
彼らが持っている「圧倒的なキャッシュフロー創出力」こそが最大の理由です。
本業で稼ぎ出した巨額の現金を、次の成長分野(現在はAIやクラウド)へ惜しみなく投資できる好循環を持っています。
例えばMicrosoftはWindowsやOfficeで稼いだ資金をクラウド(Azure)とAIへ投資し、AmazonはECの利益を物流網とAWSへ再投資しています。
他社が容易に参入できない規模の経済とネットワーク効果を築いており、市場環境が悪化しても利益を出し続ける体力があります。
また、ICEの選定基準である「流動性」の面でも、世界中の機関投資家や個人投資家が売買するため、常にトップクラスの出来高を維持しています。
人気があるから残っているのではなく、実力が伴っているからこそ、固定メンバーとして指数を支え続けているのです。
米国テック企業の生存競争を映す鏡としての指数

FANG+のこれまでの銘柄入れ替え履歴を振り返ると、米国ハイテク産業のトレンド変遷が鮮明に浮かび上がります。
2010年代後半は、Facebook(現Meta)やTwitterなどのSNS、そしてGoogleなどの検索エンジンが主役でした。
しかし2020年代に入ると、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速により、クラウドコンピューティング関連企業の重要度が増しました。
そして現在(2026年)は、生成AIを活用したサービスや、それを支える半導体、データ解析企業が存在感を増しています。
FANG+は、かつて輝いていたが成長が鈍化した企業を容赦なく切り捨て、その時代の新しい覇者を次々と迎え入れてきました。
特定のセクターに固執せず、形を変えながら進化し続けるその姿は、過酷な米国テック企業の生存競争を映し出す鏡そのものです。
指数自体が生き物のように環境適応しているからこそ、長期にわたって市場平均をアウトパフォームできているのです。
FANGプラス構成銘柄入れ替えの過去データから見る傾向

過去数年間の入れ替えデータを分析すると、ICEの判断にはある一定の傾向が見えてきます。
最も顕著なのは、2020年から2025年にかけての「脱・中国」と「米国回帰」の流れです。
かつてはアリババ(Alibaba)やバイデゥ(Baidu)といった中国の巨大テック企業が構成銘柄の一角を占めていました。
しかし、中国当局による規制強化や米中対立のリスクが高まると、これらは相次いで除外されました。
代わって採用されたのは、AMDやSnowflake、Broadcomといった純粋な米国籍の半導体・ソフトウェア企業です。
ICEは、地政学リスクや政治的な規制の影響を受けやすい企業を避け、より法制度や市場環境が透明な米国テック成長株へとシフトしてきました。
また、採用から短期間で除外される銘柄もありますが、それは「期待されたほどの成長を見せなかった」「決算で成長ストーリーが崩れた」という市場の評価を素早く反映した結果です。(上記は2026年2月時点の分析に基づきます)
テスラ除外や中国株排除の歴史的瞬間を振り返る

FANG+の歴史の中で、投資家に最も大きな衝撃を与えたのは「テスラの一時除外」と「中国株の完全排除」でしょう。
特にテスラは個人投資家の熱狂的な支持を集めていたため、除外時には「FANG+は終わった」「センスがない」といった批判や悲観論がSNSで溢れました。
しかし、結果としてどうなったでしょうか。
指数はその後も最高値を更新し続け、特定の人気銘柄に依存しない分散投資の強さを証明しました。
テスラが調整局面にある間、他の銘柄(例えばNVIDIAなど)が指数を牽引したからです。
中国株の排除に関しても、その後の中国経済の停滞とテック企業への締め付けによる株価低迷を見事に回避することに繋がりました。
もしあのままアリババを持ち続けていたら、指数のパフォーマンスは大きく押し下げられていたでしょう。
感情や「推し」を排したルールの適用が、結果的に投資家の資産を守ることに成功している好例であり、この実績こそがFANG+への信頼を支えています。
FANG+から除外された銘柄の「その後」を追跡調査

投資家として気になるのは、「FANG+から見捨てられた銘柄がその後どうなったか」という点です。
データを追跡すると、多くの除外銘柄が苦戦している現実が見えてきます。
例えば、かつて構成銘柄だったTwitter(現X)は上場廃止となり、中国のBaiduなどは除外後も長期間にわたり株価が低迷しました。
多くの場合、除外判定はその企業の成長鈍化や競争優位性の喪失を正確に予見していたことになります。
一方で、一時的に除外された後に見事な業績回復を見せて復活を果たした企業も稀に存在しますが、確率は高くありません。
また、除外された後に株価が上昇したとしても、FANG+に残った銘柄の上昇率の方が高いケースが大半です。
これは、FANG+に残ることがいかにエリート企業の証であるか、そして除外機能がいかに「負け組をつかまされ続けるリスク」を回避するのに役立っているかを示しています。
次回のFANGプラス構成銘柄入れ替え予想と新NISAでの「ほったらかし」投資戦略

最後に、今後のFANG+の動向を予想し、新NISA枠を活用した具体的な投資アクションを提案します。
未来を完全に予測することはプロでも不可能ですが、指数の特性と自分の取るべき戦略を理解すれば、どっしりと構えて運用を続けることができます。
- ファングプラスの今後の見通しと注目セクター
- 次期採用候補として名前が挙がる有力企業
- サプライズ人事はあり得るか?市場の声を分析
- 個人投資家には難しい「損切り」を代行してくれるメリット
- 入れ替え前後で売却すべきか?ガチホの優位性を検証
- リスク許容度を超えないためのポートフォリオ管理術
ファングプラスの今後の見通しと注目セクター

今後のFANG+を牽引するドライバーとなるのは、間違いなく「AIの実装(アプリケーション)」と「次世代半導体」、そして「サイバーセキュリティ」の分野です。
これまでのAIブームは、学習用のチップ(ハードウェア)やインフラ整備が中心でした。
しかし今後は、整備されたインフラの上で動く具体的なサービスや、業務効率化ツールが収益を生むフェーズへと移行していきます。
これに伴い、データセンター向けの半導体需要は継続しつつも、ソフトウェア企業や、膨大なデータを守るセキュリティ企業の重要性が飛躍的に増しています。
FANG+はすでにこれらのセクターのトップ企業を網羅していますが、今後はより「実利」を出せる企業への選別が進むでしょう。
特に、AIを導入することで自社の利益率を劇的に改善できる企業や、AIそのものを外販できる企業が、指数のパフォーマンスを強力に押し上げると予想されます。
次期採用候補として名前が挙がる有力企業

次回の銘柄入れ替えで採用候補として名前が挙がりやすいのは、時価総額が大きく、かつ高い成長率を維持している企業です。
例えば、配車サービスから物流・決済を含む総合プラットフォームへ進化したUber Technologiesや、データベース管理で圧倒的な地位を持ちクラウドへ移行したOracleなどが有力候補として考えられます。
また、AI半導体分野でNVIDIAを猛追するAMDも、常に復帰の候補として意識されています。
さらに、創薬AIやゲノム解析といったバイオテック×ITの分野からも、将来的な候補が現れるかもしれません。
これらの企業は流動性が高く、FANG+の選定基準に近い位置にいます。
投資家としては「次に何が入るか」を予想するのも楽しみの一つですが、もし自分の予想が外れても、指数が自動的に最適な銘柄を選んでくれるため、心配は無用です。
サプライズ人事はあり得るか?市場の声を分析

過去には市場の予想を裏切るサプライズ選出が行われたこともあります。
誰も予想していなかった新興企業が抜擢されたり、安泰と思われていた古参銘柄が突如除外されたりするケースです。
しかし、こうしたサプライズは、ICEが現状維持や事なかれ主義を良しとせず、常に指数の鮮度を保とうとする姿勢の表れです。
「時価総額が大きいから」という理由だけで成長のない企業を残すことはしません。
市場の声や人気投票、あるいはインフルエンサーの煽りに流されず、定量的な基準でドライに判断されることは、長期投資家にとってむしろ大きなプラス材料です。
一時的な株価変動に動揺せず、「プロがデータに基づいて選んだのだから、今の市場環境ではこれが正解なのだろう」と静観する姿勢が大切です。
個人投資家には難しい「損切り」を代行してくれるメリット

個人投資家にとって最も難しく、かつ資産を減らす原因となるのが、含み損を抱えた銘柄の「損切り(ロスカット)」ができないことです。
「かつて凄かった企業だから」「いつか戻るかもしれない」という期待や愛着が邪魔をして、ズルズルと保有し続けてしまい、結果として資金が塩漬けになることは珍しくありません。
FANG+の銘柄入れ替えシステムは、この精神的に辛い「損切り」を、投資家の代わりに冷徹かつ機械的に実行してくれます。
成長力が落ち、市場から見放されつつある企業をポートフォリオから自動的に排除し、より有望な企業に入れ替える機能は、まさに「自動損切り装置」兼「自動銘柄発掘装置」です。
自分の感情や判断ミスが入り込む余地をなくし、システムにお金を預けることこそが、FANG+投資における最大のリスク管理でありメリットと言えます。
入れ替え前後で売却すべきか?ガチホの優位性を検証

銘柄入れ替えのニュースを聞いて、「相場が荒れるかもしれないから、一旦売って様子を見た方が良いのか?」と迷う方もいるでしょう。
しかし、新NISA枠で長期的な資産形成を目指すならば、売却せずに「ガチホ(長期保有)」するのが数学的にも心理的にも最適解です。
まず、頻繁な売買は手数料や税金(NISA枠外の場合)のコストを発生させ、複利効果を削いでしまいます。
また、入れ替え前後の株価変動をピンポイントで予測して、安値で買い直すマーケットタイミング投資は、プロでも失敗する難易度の高い行為です。
「稲妻が輝く瞬間(暴騰する数日間)」を逃さないためにも、市場に居続けることが重要です。
指数の新陳代謝機能を信じて、短期的なノイズを無視して保有し続けることが、過去のデータからも最も合理的でリターンの高い戦略とされています。
リスク許容度を超えないためのポートフォリオ管理術

FANG+は強力な富の創出エンジンですが、わずか10銘柄への集中投資である以上、S&P500やオール・カントリー(全世界株式)に比べて値動き(ボラティリティ)は激しくなります。
「市場平均以上の利益」を狙うあまり、自分のリスク許容度を超えた金額、例えば生活防衛資金まで投じるのは危険です。
おすすめの戦略は「コア・サテライト戦略」です。
資産の「コア(中核・守り)」部分は、全世界株式(オルカン)やS&P500などの広く分散されたインデックスファンドで固めます(例えば資産の70から80%)。
そして、「サテライト(攻撃・攻め)」部分として、余剰資金の範囲内でFANG+を20から30%程度組み入れるのです。
これなら、もしFANG+が一時的に大きく下落しても資産全体へのダメージは限定的ですし、逆に爆発的に上昇した際には資産全体の利回りを引き上げてくれます。
夜も眠れないほどの不安を感じるなら、それはリスクを取りすぎているサインです。
ご自身の性格や資産状況に合わせて、心地よく保有し続けられる比率を見つけることが、成功への近道です。
(最終的な投資判断は、専門家にご相談の上、ご自身の責任で行ってください)
【まとめ】FANGプラスの構成銘柄入れ替えについて
最後に本記事で重要なポイントをまとめます。

