FANG+とNASDAQ100どっちにするべきか比較したくなりますね。
新NISAのスタートを機に、S&P500やオルカン(全世界株式)よりも高いリターンを狙いたいと考える人が増えています。
その中で必ず直面するのが「FANG+とNASDAQ100、どっちに投資すべきか」という悩みです。
驚異的なリターンを叩き出すFANG+か、分散効果と実績を兼ね備えたNASDAQ100か。
結論から言えば、あなたの「暴落への耐性」と「資産形成のスピード感」によって正解は異なります。
本記事では、両者の過去リターンや手数料の比較はもちろん、多くのメディアが触れない「暴落時の具体的なダメージ」や「コスト負けしないための損益分岐点」まで徹底分析しました。
データに基づき、今後を見据えあなたにとっての最適解を導き出します。
■本記事のポイント
- FANG+の高コストがNASDAQ100のリターン差でペイできる「損益分岐点」を検証
- ITバブル崩壊級の暴落が起きた際の最大下落幅と、回復にかかる期間をシミュレーション
- 重複銘柄を考慮し、資産全体の5から10%をFANG+にする「コア・サテライト黄金比率」を提案
- まずはNASDAQ100で値動きに慣れ、徐々にFANG+へ移行する「2段階ステップアップ戦略」を解説
【徹底比較】FANG+とNASDAQ100どっち?リターン・コスト・仕組みの違い

投資対象としての性格が大きく異なる両者を、感情論ではなく数字に基づいて比較します。
NASDAQ100が約100社のハイテク企業へ広く分散投資するのに対し、FANG+はわずか10社のビッグテック企業に集中投資するスタイルをとります。
多くの投資家が気にするリターン実績や信託報酬(運用管理費用)だけでなく、実はパフォーマンスに決定的な差を生む「指数の算出方法(均等加重か時価総額加重か)」の違いまで深掘りします。
以下の5つの視点で、両者の実力を解剖していきましょう。
- 基本スペックと過去リターンの比較
- ETFと投資信託のコスト効率
- 時価総額加重と分散効果
- 構成銘柄入れ替えのルールと影響
- 手数料差の損益分岐点
信託報酬0.7%台のFANG+は、0.2%台のNASDAQ100と比較して明らかにコスト高です。
しかし、そのコストを補って余りあるリターンがあれば、高い手数料も正当化されます。
仕組みの違いを正しく理解し、どちらが自分の投資戦略に合致するかを見極めることが重要です。
基本スペックと過去リターンの比較

まずは客観的な数字で両者のパフォーマンスとリスクを確認しましょう。
投資の世界ではリターンだけでなく、どれだけ価格がブレるかという「リスク(標準偏差)」も重要な指標です。
以下の表は、近年のリターンとリスクをまとめたものです(2026年2月時点)。
| 項目 | FANG+ (iFreeNEXT) | NASDAQ100 (eMAXIS Slimなど) |
|---|---|---|
| 投資対象 | 米国ビッグテック10社 | 米国ハイテク中心約100社 |
| 信託報酬(税込) | 約0.7755% | 約0.2%台 |
| 過去3年リターン | 年率30%超 | 年率20%前後 |
| リスク(標準偏差) | 非常に高い(30%程度) | 高い(20%程度) |
| 純資産総額 | 急増中 | 安定して巨大 |
表を見ると、FANG+は圧倒的なリターンを誇りますが、標準偏差(価格の振れ幅)も極めて大きいことがわかります。
標準偏差30%という数字は、統計的に言えば「1年で資産がプラスマイナス30%変動する確率が約68%ある」ことを意味します。
つまり、100万円が翌年70万円になることも、130万円になることも日常茶飯事ということです。
一方、NASDAQ100はFANG+に比べればマイルドですが、それでもS&P500を上回るハイリスク・ハイリターンな指数です。
純資産総額も両者ともに増加傾向にあり、日本の個人投資家からの資金流入が続いています。
Fang+はETFと投資信託はどっちがお得か

FANG+へ投資するには、大きく分けて投資信託(iFreeNEXT FANG+インデックスなど)と、東証上場ETF(2244 GX US テック・トップ20など類似商品含む)の2つのルートがあります。
投資信託は100円単位で購入可能で、新NISAのつみたて投資枠に対応している商品が多いのが強みです。
毎月自動で口座から引き落として買い付ける設定ができるため、手間がかかりません。
また、分配金が出た場合に自動で再投資されるため、税金の繰り延べ効果(税金を払わずに再投資することで複利効果を高める仕組み)を享受しやすいメリットがあります。
一方、ETF(上場投資信託)は、信託報酬が投資信託よりもやや割安に設定されているケースがあります。
リアルタイムの市場価格で売買できるため、短期的なトレードをしたい人には向いています。
しかし、分配金が出た場合、自分で再投資する手間が発生します。
また、購入単位が「1口単位」などの制約があり、端数が出ることがあります。
長期的な資産形成において「複利効果」を最大化し、かつ「ほったらかし運用」を実現したいのであれば、分配金が内部で自動再投資される投資信託の方が、結果的にコスト効率とタイパ(タイムパフォーマンス)が良いと言えます。
NASDAQ100の時価総額加重と分散効果

NASDAQ100は「時価総額加重平均」という方式を採用しています。
これは、企業の規模(時価総額)が大きいほど、指数全体に占める割合(ウェイト)が高くなる仕組みです。
例えば、AppleやMicrosoft、NVIDIAといった超巨大企業の株価変動が、指数の値動きに大きな影響を与えます。
これは「勝者の影響力を最大化する」という意味で理にかなった設計です。
企業が成長して時価総額が大きくなれば、自然とポートフォリオ内の比率が高まるからです。
また、NASDAQ100には「分散効果」という強みもあります。
上位銘柄が牽引する一方で、中堅企業も含めた約100社へ資金が分散されています。
仮に特定の1社が不祥事や業績不振で大暴落しても、全体へのダメージは100分の1程度に希釈されます。
さらに、NASDAQ100は定期的に銘柄の入れ替えを行います。
業績が悪化した企業は除外され、勢いのある新興企業が新たに組み入れられます。
この「新陳代謝」機能が自動的に働くことで、常に時代の最先端を行く企業群に投資し続けられる点が、長期保有における大きな安心材料となります。
FANG+の構成銘柄入れ替えのルールと影響

FANG+の最大の特徴であり、NASDAQ100との決定的な違いは「均等加重平均」を採用している点です。
構成銘柄はわずか10社ですが、それぞれの投資比率を約10%ずつになるように調整します。
具体的には、四半期(3ヶ月)ごとに「リバランス」が行われます。
この時、値上がりして比率が大きくなった銘柄を売り、値下がりして比率が小さくなった銘柄を買い増します。
これにより、自動的に「逆張り(安く買って高く売る)」を行う効果が生まれます。
この仕組みは、ボックス相場(一定の範囲で株価が上下する相場)や、セクター全体が底上げされる相場では強力に機能します。
しかし、特定の銘柄が構造的な問題を抱えて長期間下落し続ける場合、リバランスのたびにその「ダメな銘柄」を買い増すことになります。
これがパフォーマンスの足を引っ張る「ナンピン買い(損失が出ている銘柄を買い増して平均取得単価を下げる手法)」のような状態になるリスクも孕んでいます。
また、FANG+も銘柄入れ替えを行いますが、10社しかないため、1社の入れ替えが指数全体の性格をガラリと変えてしまうことがあります。
少数の精鋭に賭ける分、各銘柄の選定リスクがダイレクトに反映される仕組みであることを理解しておきましょう。
信託報酬0.7%の差は誤差か?コスト負けしない分岐点

投資家にとって「コスト」は確実にリターンを蝕む要因です。
「FANG+は手数料が高いからやめとけ」という意見の根拠はここにあります。
NASDAQ100連動型投資信託の信託報酬が約0.2%台であるのに対し、iFreeNEXT FANG+インデックスは約0.7755%(税込)です。
その差は約0.5%以上あります。
たかが0.5%と思うかもしれませんが、複利で20年運用すると、最終的な受取額に数十万円から数百万円の差が出る可能性があります。
しかし、コストの高さを理由にFANG+を否定するのは早計です。
重要なのは「コスト控除後のリターン(実質リターン)」です。
仮にFANG+がNASDAQ100のリターンを年間0.5%以上上回り続ければ、高い手数料を払ってでもFANG+を選ぶ合理的理由になります。
過去の実績(バックテスト)を見ると、FANG+はNASDAQ100を年間数%から10%以上上回る年が多く、現状では0.5%の手数料差は「誤差」と言える範囲で収まっています。
ただし、これはあくまで「過去」の話です。
将来的に両者のリターンが拮抗、あるいはFANG+が劣後した場合、高コストがボディブローのように効いてきます。
高い手数料に見合うだけの「超過収益」を生み出し続けられるかが、投資判断の分かれ目となります。
【リスク検証】FANG+とNASDAQ100どっち?暴落時のダメージと「やめとけ」と言われる理由

上昇相場のときは、誰もが「リスクなんて怖くない」と錯覚します。
しかし、FANG+やNASDAQ100への投資において最も重要なのは、上昇率ではなく「暴落時に耐えられるか」という防御力です。
「iFreeNEXT FANG+インデックスはやめとけ」という意見の多くは、この指数の激しすぎる値動き(ボラティリティ)に耐えられず、市場から退場してしまう投資家が多いという事実に警鐘を鳴らしているのです。
以下の3つの観点から、最悪のシナリオをシミュレーションし、リスクの本質に迫ります。
- ITバブル崩壊級の下落シミュレーション
- 最大ドローダウン(下落率)の真実
- 投資に向かない人の心理的特徴
資産が増えるスピードが速いということは、逆に減るスピードも異次元であることを、骨の髄まで認識しておく必要があります。
ITバブル崩壊やリーマンショック級が来たらどうなる

歴史は繰り返します。
2000年代初頭のITバブル(ドットコムバブル)崩壊時、ハイテク株は壊滅的な打撃を受けました。
当時のNASDAQ100指数は、最高値から約80%も下落しました。
もし同規模の暴落が現代に起き、ハイテク株にさらに集中投資するFANG+を持っていたとしたらどうなるでしょうか。
理論上、FANG+はNASDAQ100よりもボラティリティが高いため、資産価値が80%から90%近く蒸発する可能性も否定できません。
1000万円が短期間で100万円から200万円になる恐怖を想像してください。
また、リーマンショック時でも、S&P500よりNASDAQ100の方が深い下落を記録しました。
集中投資は、市場全体の好調時には強力なロケットエンジンとなりますが、セクター全体が市場から嫌気された時は逃げ場がありません。
「資産が一時的に半分以下になる」というのは比喩ではなく、現実に起こりうるシナリオです。
さらに恐ろしいのは、株価が元の水準に戻るまでに10年以上の歳月を要する可能性があることです。
その間、含み損を抱えたまま保有し続ける精神力が、あなたにあるでしょうか。
iFreeNEXT FANG+インデックスはやめとけと言われる下落幅の真実

具体的な数字で「最大ドローダウン(直近の高値からの下落率)」を見てみましょう。
記憶に新しい2022年の米国株下落局面では、S&P500が約20%強の下落だったのに対し、NASDAQ100は約33%下落しました。
そしてFANG+は、なんと40%を超える下落を記録しました(2026年2月時点のデータ参照)。
ここで注意すべきは「下落からの回復の難易度」です。
数学的な話になりますが、50%下落した資産を元の価格に戻すには、50%の上昇では足りません。
残った資産に対して100%(2倍)の上昇が必要になります。
下落幅が大きくなればなるほど、回復に必要なエネルギーは指数関数的に増大するのです。
FANG+のように下落幅が大きい商品は、一度深く沈むと水面に戻るまでの期間が長引く傾向があります。
この「回復までの期間」が長引くほど、投資家は「もうダメかもしれない」と精神的に追い詰められます。
結果として、底値付近で恐怖に負けて売却してしまう(狼狽売り)リスクが高まるため、「初心者にはおすすめしない」「やめとけ」と強く言われているのです。
ファングプラスをおすすめしない人の心理的特徴

「おすすめしない」と言われるのは、商品そのものの欠陥ではなく、投資家自身の性格や資金管理とのミスマッチが原因であるケースが大半です。
具体的には、毎日スマホで証券口座の画面を開き、数千円から数万円の値動きを見て一喜一憂してしまう人には適していません。
また、近いうちに使う予定がある資金(結婚資金、教育資金、住宅購入の頭金など)や、生活防衛資金まで投資に回している人も絶対に避けるべきです。
暴落は得てして「お金が必要なタイミング」と重なってやってくるものです。
SNSやYouTubeで「米国株はもう終わりだ」「AIバブル崩壊」といったサムネイル画像を見た瞬間に不安になり、積立設定を停止したり、保有商品を売却したりする傾向がある人は、FANG+を持つべきではありません。
FANG+は、一度買ったらログインパスワードを忘れてしまうくらいの「鈍感力」があるか、あるいは「ゼロになっても構わない」と割り切れる鋼のメンタルを持つ投資家向けの商品です。
中途半端な覚悟で手を出すと、資産だけでなくメンタルヘルスまで損なうことになります。
【実践戦略】FANG+とNASDAQ100どっち?新NISA活用法とS&P500・オルカンとの組み合わせ

FANG+やNASDAQ100のリスク特性を十分に把握した上で、それでも高いリターンを狙いたいという場合、これらをどうポートフォリオに組み込むかが重要になります。
多くの読者は、すでにS&P500やオルカン(全世界株式)をコア資産として保有していることでしょう。
攻めのサテライト枠(補助的な投資枠)としてこれらをどう活用すべきか、以下の4つの視点で具体的なアクションプランを提案します。
- コア資産との黄金比率
- 重複銘柄への配慮
- NISA枠の使い分け
- 段階的な投資ステップ
資産全体のリスクバランスを崩さずに、リターンを効率的に底上げする戦略を構築しましょう。
(出典:金融庁『新しいNISA』)
S&P500・オルカン保有者向け!コアサテライトの黄金比率

実はS&P500の上位構成銘柄は、FANG+の構成企業とほぼ同じ顔ぶれです。
つまり、S&P500やオルカンを持っている時点で、あなたは間接的にAppleやMicrosoft、NVIDIAといったビッグテック企業へ投資していることになります。
ここにさらにNASDAQ100を追加すると、重複部分が過大になり、分散効果が著しく薄れてしまいます。
ポートフォリオ全体がハイテク株の動きに連動しすぎてしまうのです。
そこでおすすめなのが、より成分が濃縮されたFANG+を、資産全体の5から10%程度トッピングする「スパイス投資」です。
例えば、資産の90%はオルカンで手堅く守り、残りの10%だけFANG+を買うのです。
これなら、仮にFANG+が半値になっても資産全体のダメージは5%程度で済みます。
一方で、FANG+が爆発的に上昇すれば、資産全体のリターンを押し上げる効果が期待できます。
コア資産で守りを固めつつ、少額のサテライト枠で攻めるのが、リスク管理とリターン追求のバランスが取れた「黄金比率」と言えるでしょう。
FANG+だけでいい運用は危険か?重複銘柄を考慮した最適解

「余計なものを混ぜずにFANG+一本でいい」という極端な戦略(集中投資)を主張する人もいます。
確かに、過去のデータだけを見ればそれが正解だった期間もあります。
しかし、それは特定の10社と運命を共にする覚悟が必要です。
もし将来、独占禁止法の強化でビッグテックが解体されたり、全く新しい技術革新(パラダイムシフト)が起きて現在の巨大IT企業が衰退したりすれば、あなたの資産形成は失敗に終わります。
安全策を採るなら、やはり全世界株式(オルカン)やS&P500を土台(コア)に据えるべきです。
これにより、テクノロジー以外のセクター(ヘルスケア、金融、消費財など)や、米国以外の国の成長も取りこぼさずに済みます。
「市場平均(β)を取りつつ、FANG+(α)でアクセルを踏む」というコア・サテライト戦略こそが、不確実な未来において長期的に生き残るための最適解です。
一点張りはギャンブルですが、分散投資は資産運用です。
iFreeNEXT FANG+インデックス今後の成長性とNISAの相性

「iFreeNEXT FANG+インデックス 今後」の成長性をどう見るか。
FANG+はAI(人工知能)、クラウド、メタバースといった、これからの社会変革を牽引する企業群で構成されています。
このトレンドが続く限り、長期的には市場平均を上回る大きな利益が期待できます。
新NISAの最大のメリットは、利益に対して税金がかからないことです。
通常なら利益の約20%が税金として引かれますが、NISAならまるまる手取りになります。
大きな利益が見込めるFANG+のような商品こそ、非課税枠の恩恵を最大化できると言えます。
しかし、NISAには「損益通算ができない」という重大なデメリットがあります。
通常の課税口座なら、A株で出た損失をB株の利益と相殺して税金を減らすことができます。
しかし、NISA口座で発生した損失は「なかったこと」にされ、税務上の恩恵を一切受けられません。
ハイリスク商品をNISA枠で運用する際は、この「負けた時の救済措置がない」点を十分に理解しておく必要があります。
最悪の場合、非課税枠を浪費しただけで終わる可能性もあるのです。
つみたて投資枠でNASDAQ100を選ぶメリット

新NISAのつみたて投資枠でNASDAQ100を選択するメリットは、FANG+と比較して「精神的に継続しやすい」点にあります。
NASDAQ100には約100社への分散効果があるため、日々の値動きがFANG+よりはマイルドです。
暴落時でも「まだ他の90社がある」と思える心理的余裕は、長期投資においてバカにできません。
つみたて投資の王道は「ドルコスト平均法(定額購入法)」です。
価格が高い時は少なく買い、安い時は多く買うことで、平均取得単価を平準化します。
この手法は、適度な価格変動がある商品で効果を発揮します。
20年以上の長期積立を前提とするなら、途中で心が折れて売却してしまうのが一番の失敗です。
S&P500以上のリターンを狙いつつ、FANG+ほどの恐怖を感じずに済む「ちょうどいいリスク感」が、NASDAQ100がつみたて投資枠で人気を集める理由です。
迷ったらNASDAQ100から始めてFANG+へ移行する2段階戦略

ここまで読んでも「どっちにするか決めきれない」という慎重なあなたには、段階的なアプローチを推奨します。
まずは、つみたて投資枠を使ってNASDAQ100への積立からスタートしましょう。
月1万円でも3万円でも構いません。
まずは自分のお金を使って、ハイテク株特有のボラティリティ(値動きの激しさ)を肌で感じてみてください。
そして、実際に市場が調整局面に入ったとき、自分がどう感じるかを観察します。
「怖い」と感じてアプリを閉じたなら、それ以上のリスクを取るべきではありません。
逆に「安く買えてラッキー」と思える余裕があったなら、あなたのリスク許容度は高いと言えます。
その段階で初めて、徐々にFANG+への積立を追加したり、成長投資枠でスポット購入したりする「ステップアップ投資」に移行します。
最初から最高リスクの商品に飛び込むのではなく、自分の経験値とメンタルの強さに合わせて、徐々にリスク許容度を上げていくのが賢明で失敗の少ない方法です。
【結論】あなたに向いているのはFANG+とNASDAQ100どっち?最終判断チェックリスト

最後に、あなたの性格、資金状況、投資スタイルに合わせて最適な選択ができるよう、判断基準を明確なリストとして整理します。
投資に「万人に共通する正解」はありません。
あるのは「あなたにとっての正解」だけです。
重要なのは、選んだ商品があなたの「リスク許容度」と「投資目的(いつまでにいくら必要か)」に合致しているかです。
以下のチェックリストを活用し、納得のいく決断を下してください。
NASDAQ100がおすすめな人・向いているケース

NASDAQ100は、攻めと守りのバランスを重視する投資家に適しています。
具体的には以下の特徴に当てはまる人です。
S&P500のリターンでは物足りない人: もっと資産形成のスピードを上げたいが、特定の数社に運命を委ねるほどの度胸はない。
セクター分散も意識したい人: ハイテクだけでなく、バイオテクノロジーや流通(AmazonやCostcoなど)、通信など、他セクターへの分散も多少は効かせておきたい。
コスト意識が高い人: 信託報酬などのランニングコストを低く抑え、長期的な複利効果を阻害したくない。
長期放置で運用したい人: 新NISAのつみたて投資枠で設定したら、あとは20年間ほったらかしにして、老後に答え合わせをしたい。
これらに該当する場合、FANG+よりもNASDAQ100の方が、長期的に安定したメンタルで運用を続けられるでしょう。
結果として、退場せずに完走できる可能性が高まります。
FANG+がおすすめな人・向いているケース

FANG+は、リスクを許容してでも最大リターンを狙いたい「猛者(もさ)」向けの商品です。
以下の条件に当てはまる人におすすめします。
鋼のメンタルを持つ人: 資産が一時的に半減しても動じず、「バーゲンセールだ」と喜んで買い増しができる、または完全に気絶(放置)できる自信がある。
余剰資金で勝負する人: 最悪なくなっても生活に支障がない資金で投資しており、短期間(5年から10年)での資産倍増を目指している。
サテライト枠での活用: すでに十分なコア資産(オルカンやS&P500)があり、資産全体の5から10%程度の「遊び枠」でスパイスを効かせたい。
ビッグテック信者: GAFAMやNVIDIAなどのビッグテック企業が、今後も世界経済を支配し続けると信じて疑わない。
これらが衰退する時は、どうせ世界経済も終わっていると割り切れる。
これらに該当するなら、FANG+の持つ爆発力は、あなたの資産形成を強力に後押ししてくれる最強のパートナーとなるでしょう。
両方買うのはあり?重複リスクと管理の手間を天秤にかける

「どっちも魅力的で選べないから、両方積み立てる」という選択肢について回答します。
結論から言えば、「強い意図がない限りおすすめしない」です。
理由は単純で、FANG+の構成銘柄(Apple, Microsoft, Amazon, Google, NVIDIA, Metaなど)は、NASDAQ100の上位構成銘柄としてほぼ全て含まれているからです。
両方を保有しても、実質的には同じ企業群に投資していることになり、期待される分散効果はほとんど得られません。
ポートフォリオの中に似たような動きをする商品が2つ並ぶことになり、管理が複雑になるだけです。
また、下落相場では両方同時に、同じような理由で下がるため、リスクヘッジ(保険)にもなりません。
「オーバーフィッティング(過剰適合)」の状態を避けるためにも、どちらか一方に絞るのが基本です。
どうしても両方持ちたい場合は、「NASDAQ100をコア(主力)にし、FANG+をサテライト(少額)にする」といった主従関係を明確にしましょう。
資金の性格に合わせてメリハリをつけることが、賢い投資家の振る舞いです。
【まとめ】FANG+とNASDAQ100どっちか比較について
最後に本記事で重要なポイントをまとめます。

