「新NISAを始めたいけれど、楽天証券とSBI証券のどちらを選べばいいかわからない」と悩んでいませんか? 人気の2社だけに、ネット上の情報を見れば見るほど「ポイント還元ならSBI」「使いやすさなら楽天」と意見が割れ、決め手がなくて困ってしまいますよね。
証券会社選びは、将来の資産額を左右する重要な決断です。
しかし、実は「どちらが絶対に正解」という答えはなく、あなたの生活スタイルや性格によって「得する選択」は異なります。
この記事では、両社の違いを徹底比較し、ポイント還元の長期シミュレーションや、意外と知られていない「2口座持ち(併用)」のメリットまで解説します。
あなたにとってベストな選択肢を、迷いなく見つけましょう。
■本記事のポイント
- スペックか使いやすさか:取扱商品数やポイント還元の最大値を狙うなら「SBI証券」、アプリの操作性や楽天経済圏との連携を重視するなら「楽天証券」がおすすめ
- クレカ積立の損益分岐点:年会費無料カードなら両社互角だが、ゴールドカード(年間100万円利用)を使えるなら還元率1.0%のSBI証券が圧倒的に有利
- 2口座併用の賢い戦略:NISA口座は1つしか持てないが、総合口座を併用し「積立は楽天、IPOや外国株はSBI」と使い分けることでメリットを最大化できる
- 迷う時間が最大のリスク:NISA口座は1年単位で変更可能なため、完璧な正解を求めて立ち止まるより、今の自分にとって「始めやすい方」で早期にスタートすることが重要
新NISAで楽天証券とSBI証券をスペック・使いやすさ・商品ラインナップの徹底比較

証券会社選びにおいて最も重要なのは、手数料や取扱商品数といった「基本スペック」と、実際に操作する際の「使いやすさ」です。
長く投資を続けるためには、ストレスなく使える環境が欠かせません。
ネット証券の2大巨頭である楽天証券とSBI証券は、どちらも非常に高いレベルでサービスを提供していますが、強みとなるポイントが異なります。
結論から述べると、取扱商品数やポイント還元の最大値を追求するなら「SBI証券」、画面の見やすさや直感的な操作性を重視するなら「楽天証券」が優勢です。
それぞれの特徴を深く理解するために、以下の3つの視点から検証していきます。
- 基本スペックの比較表による数値的な違い
- 初心者が挫折しないためのアプリ操作性の違い
- IPO(新規上場株)投資における本気度の違い
つみたてNISA比較表で基本スペックを確認

まずは、新NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)を利用する上で押さえておくべき主要データを比較します。
数字で見ることで、どちらが自分の投資スタイルに適しているかが明確になります。
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 口座開設数 | 1,300万口座超※グループ全体 | 1,100万口座超 |
| クレカ積立上限 | 月10万円 | 月10万円 |
| クレカ積立還元率 | 0.5%~3.0%※カードによる | 0.5%~1.0%※カードによる |
| 投信保有ポイント | 最大0.25%(投信マイレージ) | 一部銘柄のみ(達成時付与) |
| 日本株売買手数料 | 無料(ゼロ革命条件達成時) | 無料(ゼロコース選択時) |
| 単元未満株 | S株(買付無料・売却有料) | かぶミニ(売買無料※スプレッドあり) |
| IPO取扱数 | 業界No.1の実績 | 比較的多い |
(データは2026年1月時点のものです)
特筆すべきは「投信保有ポイント」の違いです。
SBI証券は投資信託を持っているだけで毎月ポイントが貯まる「投信マイレージ」がありますが、楽天証券は一定残高達成時の単発付与がメインとなります。
「持っているだけで得したい」と考えるならSBI証券が一歩リードしています。
一方で、日本株を1株から購入できる単元未満株(S株・かぶミニ)に関しては、楽天証券ならリアルタイム取引が可能など、利便性に違いがあります。
初心者の使いやすさで直感的に操作できるアプリはどっち

スペックが高くても、操作が難しくて投資をやめてしまっては意味がありません。
特に投資初心者にとって、日々の資産状況を確認するアプリの使い勝手(UI/UX)は、継続率を左右する重要な要素です。
楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」やスマートフォン用サイトは、楽天市場や楽天カードアプリと似た親しみやすいデザインで作られています。
「どこを押せば何が見られるか」が直感的にわかるため、説明書を読まなくても操作できると感じる人が多いです。
資産推移が見やすいグラフで表示される点も、モチベーション維持に役立ちます。
対してSBI証券は、機能が非常に豊富でプロトレーダーも満足できる仕様になっています。
しかし、その分メニューが多く、初心者からは「どこから注文すればいいのか迷う」「画面の情報量が多すぎる」という声も聞かれます。
SBI証券には「かんたん積立アプリ」という初心者向けアプリもありますが、個別株取引などを行う際は別のアプリが必要になる場合があります。
ITスキルに自信がなく、スマホで手軽に管理したい方は、楽天証券の方がストレスを感じにくいでしょう。
IPO(新規上場株)の本気度ならSBI証券が圧倒的有利

将来的に、投資信託の積立だけでなく「個別株」や「IPO」で大きな利益を狙いたいと考えているなら、証券会社選びは慎重になる必要があります。
IPOとは「Initial Public Offering」の略で、未上場の企業が新しく株式市場に上場することです。
上場直後に株価が上昇するケースが多く、投資家の間で非常に人気があります。
このIPO投資において、SBI証券は圧倒的な強さを誇ります。
引受幹事数(IPOを取り扱う回数)がネット証券の中で群を抜いて多く、申し込みのチャンスが豊富だからです。
さらに、SBI証券には「IPOチャレンジポイント」という独自のシステムが存在します。
これは、IPOの抽選に外れるたびにポイントが貯まり、次回以降の申し込み時にポイントを使用することで当選確率を上げられる仕組みです。
楽天証券もIPOの取扱数は増えていますが、抽選倍率が高く、当選するのは容易ではありません。
「いつかはIPOで資産を大きく増やしたい」という夢があるなら、チャンスの数が多いSBI証券を選んでおくのが得策です。
(出典:金融庁『NISA特設ウェブサイト』)
新NISAで楽天証券とSBI証券をクレカ積立とポイント還元の「損益分岐点」を検証

新NISAを利用する多くの人にとって、最大の関心事は「どれだけポイントがもらえるか」ではないでしょうか。
毎月の積立投資をクレジットカード決済にする「クレカ積立」を利用すれば、投資額に応じてポイントが還元されます。
しかし、「SBI証券の方が還元率が高い」と単純に決めつけるのは危険です。
実は、使用するクレジットカードのランク(年会費無料かゴールドか)によって、おすすめの証券会社は逆転するからです。
以下の3つのトピックで、あなたにとって本当に得なのはどちらかを検証します。
- カードランク別の還元率比較と損益分岐点
- 20年間の運用で生じるポイント差のシミュレーション
- 貯まったポイントを再投資する際の利便性比較
クレカ積立の還元率と損益分岐点をカードランク別に解説

三井住友カード(SBI証券連携)と楽天カード(楽天証券連携)の組み合わせで、還元率がどう変わるか見てみましょう。
まず、年会費無料カードの場合です。
楽天カードでクレカ積立を行うと、基本還元率は0.5%です(代行手数料の低いファンドの場合)。
一方、三井住友カード(NL)でSBI証券の積立を行う場合も、還元率は0.5%です。
このクラスでは両社に大きな差はありませんが、楽天証券は「楽天キャッシュ」を併用することで、月10万円以上の積立でもポイント還元の対象枠を広げやすいメリットがあります。
次に、ゴールドカードの場合です。
三井住友カード ゴールド(NL)を使用すると、SBI証券での積立還元率は1.0%にアップします。
このカードは通常年会費5,500円(税込)ですが、年間100万円利用すると翌年以降の年会費が永年無料になる特典があります(通称「100万円修行」)。
修行を達成できるなら、コストゼロで1.0%還元を受けられるため、SBI証券が圧倒的に有利になります。
対して楽天証券で楽天プレミアムカードなどを使っても、年会費の元を取るハードルは比較的高めです。
結論として、年間100万円のカード利用が可能ならSBI証券、特別な条件なしで手軽に始めたいなら楽天証券が良い勝負と言えます。
(数値は2026年1月時点のものです)
【20年シミュレーション】ポイント還元の差で将来の資産はいくら変わる?

「還元率0.5%の違いなんて微々たるもの」と軽く考えていませんか?
長期投資において、このわずかな差は決して無視できません。
ここでは、月5万円を20年間積み立てた場合、還元率の違いでどれだけの差が出るかをシミュレーションします。
還元率0.5%の場合(無料カード想定):
月5万円 × 0.5% = 250ポイント/月
20年間で貯まるポイント総額 = 60,000ポイント
還元率1.0%の場合(ゴールドカード想定):
月5万円 × 1.0% = 500ポイント/月
20年間で貯まるポイント総額 = 120,000ポイント
その差は6万円分にもなります。
さらに、このポイントを再投資に回して年利5%程度で運用できたと仮定すれば、将来的な資産価値の差は10万円以上に広がる可能性もあります。
「知らずに損をしていた」という事態(機会損失)を避けたいのであれば、自分が利用可能なカードで実現できる最大還元率を意識することが大切です。
ただし、これはあくまでシミュレーションであり、将来の還元率変更リスクも考慮する必要があります。
貯まったポイントの出口戦略:再投資のしやすさは楽天に軍配?

ポイントは「貯める」ことだけでなく、「どう使うか」も重要です。
SBI証券で貯まる「Vポイント」は、加盟店での買い物やカードの支払い充当など、現金の代わりとして非常に使い勝手が良いのが特徴です。
もちろん投資信託の購入にも使えますが、設定画面がやや複雑に感じる人もいます。
一方、楽天証券の「楽天ポイント」は、投資への再利用(ポイント投資)が非常にスムーズです。
一度設定しておけば、毎月の積立時に自動でポイントを利用してくれます。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入することは、楽天市場でのポイント倍率がアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の達成条件にもなっています。
「ポイ活は好きだが、管理は面倒くさい」
「貯まったポイントを自動的に資産形成に回して複利効果を高めたい」
このように考える方にとっては、ポイント投資のエコシステムが完成されている楽天証券の方が、ストレスフリーに運用を続けられるでしょう。
新NISAで楽天証券とSBI証券どっちもあり?「両方開設」や「乗り換え」で迷った時の応用戦略

ここまで読んでも「どうしても決めきれない」「すでに楽天を使っているけれどSBIも気になる」という方もいるでしょう。
実は、証券会社の総合口座(特定口座)は1人で複数持つことができます。
NISA口座は1つの金融機関でしか開設できませんが、両社のいいとこ取りをする方法は存在します。
ここでは、一歩進んだ活用術として、以下の4点を解説します。
- NISA口座と課税口座の役割分担
- 具体的な使い分けパターンの提案
- 証券会社を乗り換える際の手順と期間
- iDeCo(イデコ)との相性を考えた選び方
つみたてNISA 両方は不可!口座の役割分担術

大前提として、NISA口座(非課税口座)は1人1口座しか持てません。
したがって、「楽天証券とSBI証券の両方でつみたてNISAをやる」ということは不可能です。
しかし、通常の「特定口座(課税口座)」であれば、両方で開設して取引することに何の問題もありません。
おすすめの戦略は、「NISA口座」をどちらか一方で開設し、もう一方を「サブ口座」として活用する方法です。
例えば、NISAでの積立投資は楽天証券で行い、ポイント還元や画面の見やすさを享受します。
そして、IPOの申し込みや、楽天証券で取り扱っていない外国株の購入には、SBI証券の特定口座を利用するのです。
ただし、複数の証券会社で利益が出た場合、特定口座同士の損益通算(利益と損失を相殺して税金を減らす手続き)には、確定申告が必要になるケースがあります。
「源泉徴収ありの特定口座」を選んでおけば基本的には不要ですが、税金の管理が少し複雑になる点はデメリットとして覚えておきましょう。
使い分けの具体例とメリット・デメリット

では、具体的にどのような使い分けパターンがあるのか、メリットとデメリットを天秤にかけてみましょう。
パターンA:楽天経済圏重視型
●メイン(NISA):楽天証券
●サブ:SBI証券
●メリット: 日々の買い物や積立で楽天ポイントを効率よく貯められる。
SBI証券は「IPO申し込み専用」として放置しておけばよいため、管理の手間が少ない。
●デメリット: SBI証券の高還元クレカ積立の恩恵は受けられない。
パターンB:還元率&情報収集重視型
●メイン(NISA):SBI証券
●サブ:楽天証券
●メリット: 三井住友カード等で高いポイント還元を受けられる。
楽天証券は口座を持っているだけで「日経テレコン(日本経済新聞の記事)」が無料で読めるため、情報収集ツールとして優秀。
●デメリット: アプリやIDの管理が2倍になり、ログイン情報の管理が煩雑になる。
ID管理の手間や資金移動の面倒さを「生活のノイズ」と感じる方は、無理に併用せず1社に絞るのが賢明です。
逆に、少しの手間でメリットを最大化したい方は、両方開設してみる価値があります。
【実録】乗り換え移管にかかる日数と「投信お引越しプログラム」の活用

「すでに楽天証券でNISAを始めているが、SBI証券に乗り換えたい」と考えている方もいるでしょう。
金融機関の変更は可能ですが、手続きには時間がかかります。
NISA口座の金融機関変更には、「勘定廃止通知書」の取得などが必要で、完了までに通常2週間から1ヶ月程度かかります。
また、変更できる期間にはルールがあり、その年に一度でもNISA枠で購入していると、翌年まで変更できません(受付期間は毎年10月頃から)。
さらに注意が必要なのは、今持っているNISA口座の資産を、そのまま新しいNISA口座に移すことはできないという点です。
今の資産はそのまま元の証券会社で保有し続けるか、売却する必要があります。
一方で、特定口座で保有している投資信託であれば、SBI証券の「投信お引越しプログラム」を利用して移管することが可能です。
このプログラムを使えば、楽天証券からSBI証券へ投資信託を移す際にかかる出庫手数料を、SBI証券が全額負担してくれます。
乗り換えを検討する際は、このキャンペーンが実施されているか(2026年1月時点)を必ず公式サイトで確認してください。
NISA以外も重要!「iDeCo(イデコ)」との相性で選ぶならどっち?

老後資金形成の手段として、NISAと並んで人気のある「iDeCo(個人型確定拠出年金)」。
もしNISAとiDeCoを併用するなら、管理画面を一本化した方が楽であることは間違いありません。
両方の口座を同じ証券会社にまとめれば、ログインの手間が省け、資産総額も一目で把握できます。
iDeCoの商品ラインナップに関しては、SBI証券も楽天証券も低コストで優良なファンド(eMAXIS Slimシリーズなど)を取り揃えており、大きな差はありません。
しかし、運営管理手数料などの細かい条件や、サポート体制には違いがあります。
「どうしても管理の手間を減らしたい」というタイパ重視の方は、NISAを開設する証券会社でiDeCoも申し込むのが無難です。
一方で、「商品は豊富だが管理サイトが別々になる(SBI証券のiDeCoは別サイト管理)」という点を受け入れられるなら、それぞれの制度でベストな金融機関を選ぶのも一つの手です。
新NISAで楽天証券とSBI証券どっちがいい?タイプ別おすすめ診断

ここまで比較してきた内容を総括し、最終的にあなたがどちらを選ぶべきか、タイプ別に診断します。
自分の性格やライフスタイルに当てはまる方を選んでください。
以下、3つの診断結果と、迷い続けて行動できないリスクについて解説します。
- 楽天証券がおすすめな人の特徴
- SBI証券がおすすめな人の特徴
- 「とりあえず始める」ことの重要性
楽天経済圏ユーザーやスマホ操作メインなら楽天証券

以下の項目に多く当てはまる方は、楽天証券がおすすめです。
●普段から楽天市場で買い物をし、楽天カードや楽天銀行を使っている
●難しい設定や専門用語は苦手
●スマホで見やすく資産管理したい
●「日経テレコン」を使って、無料で日本経済新聞を読みたい
●投資対象は「つみたてNISA(オルカンやS&P500)」だけで十分だと思っている
楽天証券の最大の強みは、やはり「わかりやすさ」と「楽天経済圏との連携」です。
投資デビューのハードルを極限まで下げてくれるため、途中で挫折するリスクを減らせます。
「まずは慣れることから始めたい」という慎重派の方には、楽天証券が最良のパートナーになるでしょう。
ポイ活ガチ勢や幅広い投資に挑戦したいならSBI証券

以下の項目に多く当てはまる方は、SBI証券がおすすめです。
●三井住友カード(特にゴールド以上)を持っている、または作る予定がある
●1ポイントでも多く還元を受けないと気が済まない(ポイ活に熱心)
●将来的に個別株、米国株、IPOなど幅広い商品に投資してみたい
●複数のアプリやサイトを使いこなすことに抵抗がない
SBI証券を選ぶメリットは、業界No.1のスペックと還元率を享受できることです。
「やるからには徹底的に得したい」「投資の選択肢を狭めたくない」という意欲的な方には、SBI証券が応えてくれます。
多少の操作の難しさは、慣れてしまえば気にならなくなるものです。
NISA口座は1年単位で変更可能!迷いすぎて「始めない」のが最大のリスク

「もし選んだ後に後悔したらどうしよう」
そう不安に思って、口座開設の手が止まってしまっていませんか?
実は、NISA口座の金融機関は1年単位で変更が可能です。
一度選んだら一生変えられないわけではありません。
将来的にサービスの改悪があったり、自分の投資スタイルが変わったりしたら、その時に手続きをして乗り換えれば良いのです。
投資において最も確実な「損」は、どっちがいいか迷っている間に時間が過ぎ、「非課税で運用できる期間」を逃してしまうことです。
月日が経つほど、複利効果の恩恵は少なくなってしまいます。
完璧な正解を探し続けるよりも、今の自分にとって「始めやすい方」を選んで、一日でも早く資産形成のスタートラインに立つことを強くおすすめします。
【まとめ】新NISAで楽天証券とSBI証券について
最後に本記事で重要なポイントをまとめます。

